ボーンデジタル社から書籍「クライマックスまで誘い込む絵作りの秘訣 ストーリーを語る人のための必須常識:明暗、構図、リズム、フレーミング」が発売中です。価格は、2,500円(税別)です。
映像制作で明暗、構図、フレーミングに迷ったら読んでほしい一冊です。すでに映像演出などを手がけられている方も、演出の引き出しを増やす意味で読んで損のない一冊です。観客が瞬時に理解できる絵作りの方法が豊富なイラスト画像を用いて解説されています。
著者のマルコス・マテウ=メストレ氏(//marcosmateu.blogspot.jp/)は、ドリームワークス、ソニーピクチャーズなどで映像制作に携わり、12年以上にわたりドローイング、イラストレーション、ビジュアルストーリーテリングのテクニックの指導を行っているプロです。代表作品は、「ヒックとドラゴン2」、「サーフズ・アップ」、「長ぐつをはいたネコ
」等です。
大型本なので持ち歩いて読むには少し大変ですが、ページ数はそれほど多くないので数日あれば読めてしまうボリュームです。前半部分は基本構図やカメラレンズの違いによる演出が書かれています。ここまではよくある内容ですが、本書ではそこからもうワンステップアップして同じ構図でも明暗、ライティングによる演出の違いなどについても学習できます。
クライマックスまで誘い込む絵作りの秘訣 ストーリーを語る人のための必須常識:明暗、構図、リズム、フレーミング
クライマックスまで誘い込む絵作りの秘訣 ストーリーを語る人のための必須常識:明暗、構図、リズム、フレーミング
映像の構図を考える際、キャラクター、背景など要素を何処におくのか考えるのではなく、観客が瞬時に理解できる形状をベースとした絵作り(本書CHAPTER 3)、映像作品を制作したいクリエイターにおすすめです!
書籍概要
観客や読者を引き付ける絵作りとそのつなぎ方には原則がある。
なぜこのフレーミングなのか?
構図で雰囲気を演出するには?
台詞なしにも伝わる臨場感とストーリーで観客や読者を引き込むには、ベースとなる構図に配慮が必要です。構図、レイアウト、ビジュアルストーリーテリングに必要な基本要素を230のイラスト、166の図解によって分かりやすく解説したはじめての教科書。
【推薦の言葉】
マルコス・マテウは、20年を超える長編アニメーション映画制作の経験を明快かつ実践的な”画像言語”のマニュアルとしてまとあげた。構図、ライティング、コンティニュイティに対する特別な目を持つマルコス。作品にはそれが、雰囲気やドラマとして表れている。- ジェフリー・カッツェンバーグ(Jeffrey Katzenberg)
CEO, DreamWorks Animation
映画、コミック、イラストレーションなど、さまざまな分野で「イメージでストーリーを語る方法」を論じたさまざまな書籍が書かれている。しかし、その方法を本当の意味で分からせてくれる書籍は少ない。名人マルコス・マテウは、数百もの美しいイラストによってビジュアルによるストーリーテリングの秘訣を細部にわたって明らかにしてくれている。
– ポール・ラセイン(Paul Lasaine)
プロダクションデザイナー:「サーフズ・アップ」、VFXアートディレクター:「ロード・オブ・ザ・リング」
本書は、『Framed Ink: Drawing and Composition for Visual Storytellers』の日本語版です。
本書の構成
- 序 文 ジェフリー・カッツェンバーグ(DreamWorks Animation、CEO)
- はじめに
- CHAPTER 1:ナラティブアートの概要
- CHAPTER 2:一枚絵の描画と構図(基礎)
- CHAPTER 3:目的に応じてショットを構成する
- Part 1:静止画の構図におけるビジュアルメッセージ(サンプルの分析)
- Part 2:動きへの対処
- CHAPTER 4:コンティニュイティ(連続性)に配慮した構図
- CHAPTER 5:グラフィックノベル
- PART 1:キャラクター
- Part 2:コマとページ
- おわりに
- 索引
書籍を購入する
これから映像作りをはじめたい方も、映像演出のプロとして活動している方もぜひ読んでみてください。形状をベースとした観客にわかりやすい絵作り、演出方法がマスターできます。
コメントを残す